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Country Pie カントリー・パイ
2005.11.13(Sun)
2分にも満たない曲ですが、隠れたファンが多い愛すべき小品です。 2000年のツアーで突然再び歌い始め、『Live 1961-2000』というアルバムに収録されました。 歌詞に出てくるLittle Jack Hornerは伝承童謡に登場するクリスマスのパイをつまみ食いする男の子です。 Little Jack Horner Sat in the corner, Eating a Christmas pie; He put in his thumb, And pulled out a plum, And said, What a good boy am I! リトル・ジャックホーナーくん すみっこに座って クリスマス・パイを食べました おやゆびを、パイにつっこんで プラムをつまみ出す そして言ったの ぼくってなんておりこうさん! 「大きな白いガチョウ」という歌詞がヘロインへの隠された言及であるという説もあるようですが、これはそのまま無邪気なナンセンス・ソングと受け取った方が楽しいと思います。かわいい曲ですよね。 |
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Tell Me That It Isn't True 嘘だと言っておくれ
2005.11.12(Sat)
この曲も恋人にふられた男の歌です。きれいな声で歌っています。 They say that you've been seen with some other man, That he's tall, dark and handsome, and you're holding his hand. Darlin', I'm a-countin' on you, Tell me that it isn't true. きみはだれかほかの男といたそうだ やつは背がたかく、色黒で、ハンサムで、 きみは手をつないでいたそうだ ねえ、たよりにしてるんだ それはうそだといってほしい (片桐ユズル訳) これはもうなんというか、かなり辛い状況ですよね。なぜか感情移入してしまいます。アンディ・ギルさんもこう言ってます。「『アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ』はもっと悲しいだろうが、その絶望的なあきらめの雰囲気に比べると、『嘘だと言っておくれ』は未だその状態が救われるかもしれないという希望をあくまで持っていて、その希望が異なった種類のいらだちを運んでくるのだ」(五十嵐正訳)。アンディさんにも思いあたる節があるんでしょうか。 この曲に関してはディラン自身のコメントもあります。 「ぼくは『Tell Me That It Isn't True』が気に入っている。ただし、最初につくったものとアルバムに収録したものでは、まったく違った歌になっている。アルバムではスローで甘い歌に仕上がっている。最初につくったときは、陽気な、ポルカ・ダンスのような歌だった」(クリス・ウィリアムズ『ボブ・ディラン イン・ヒズ・オウン・ワーズ』菅野ヘッケル訳)。 |
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One More Night ワン・モア・ナイト
2005.11.11(Fri)
ディランの少年時代のヒーロー、ハンク・ウィリアムズを思わせるような、カントリーの小品です。 I was so mistaken when I thought that she'd be true, I had no idea what a woman in love would do! 彼女が嘘なんかつかないって思うだなんて、ぼくはとんでもない考え違いをしていたんだ 恋に落ちた女性がどんな行動に走るのか、ぼくにはまったく考えもつかないことばかりだったよ! (中川五郎訳) 一般的に女性よりも男性の方が過去の失恋を忘れられないといいますが、この歌の主人公もばっちり引きずっちゃってます。彼女が他の男性のもとへ去ってしまったんでしょうね。 |
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Lay, Lady, Lay レイ・レディ・レイ
2005.11.10(Thu)
映画『真夜中のカーボーイ』の挿入歌として作曲されたものの、締め切りに間に合わなかったためにボツにされた曲。代わりに使われたのはフレッド・ニールの「Everybody's Talkin'(うわさの男)」でした。フレッド・ニールは『自伝』の第1章にも「カフェ・ホワッ?」の中心人物として登場しますね。ところでどうして『Midnight Cowboy』なのに正式な邦題が『真夜中のカーボーイ』なんでしょう。カウボーイじゃないんですか??? 1969年夏、曲は最高で7位を記録し、トップ40に11週間とどまる大ヒットになりました。 『Nashville Skyline』の時期、ディランは歌詞よりも音楽を重視していたようです。それまでは詩を初めに書いて、後から曲をつけるという形だったのですが、この曲に関してはまず出だしの4つのコードができたそうです。そのコードにあわせて「la la la」と仮歌を歌っているうちに「Lay, Lady Lay」になった、と『Biograph』のライナーノーツで回想しています。 この曲のパーカッションについて。 ドラマーのケニー・バットリーはこの曲のドラムをどういう音にするかとディランに訊ねました。ディランは「ボンゴだ」と言い、プロデューサーのボブ・ジョンストンは「カウベルだ」と言いました。バトリーはどれほど変なサウンドがするかを証明しようと、潰れたカウベルと画鋲で革を張りつけただけのボンゴを見つけてきて、当時スタジオの用務員として働いていた若き日のクリス・クリストファーソンにボンゴとカウベルを持たせて演奏しました。 その結果、印象的なカチカチしたパーカッションのサウンドができあがりました。意外にも曲にぴったり合ってしまい、一番驚いたのはバットリー自身だったそうです。 ちなみに出だしの4つのコードはA→C#m→G→Bmですが、ギターで弾いてみると1フレットずつ動かすだけなんですね。だからどうした、といわれると困ってしまいますが。 |


